本田圭佑「代表監督に立候補したら恒さんに無視された」|日本人指導者の競争力と、古すぎるライセンス制度
本田圭佑「代表監督に立候補したら恒さんに無視された」|日本人指導者の競争力と、古すぎるライセンス制度
2026年10月2日、元日本代表の本田圭佑さんが都内イベントにオンライン出演し、日本代表監督への立候補を宮本恒靖会長の前でネタにしつつ、指導者の競争力不足とコーチングライセンスの古さを指摘しました。笑い話で終わらせず、制度・後任人事・本人の現在地まで整理します。発言はスポニチアネックスとFOOTBALL ZONEの報道に基づきます。
📌 30秒でわかる要点
- 本田圭佑さん(40)が10月2日、SCOグループ主催の「Global Sports Business Summit 2026」にオンライン出演しました。
- 「指導者として歩んでいきたいビジョンが強烈にある」「二刀流を止めず、むしろ大きくしたい」と話しました。
- W杯北中米大会後、森保一監督の後任に立候補したことについて「恒さんには無視されました」と会場の笑いを誘いました。
- 本質はライセンス批判です。Proライセンス(旧S級)を持たないとトップを指揮できない制度が古すぎる、という持論です。
- 宮本会長は「ドラスティックな変化が必要だという意見は重要」と受けました。制度をすぐ変える、とは言っていません。
- 森保監督は来年1月のアジアカップまでの短期契約。本田さんはシンガポール1部FCジュロンで現役を続けています。
目次
- 何が起きたのか
- 本田さんが言ったこと
- 宮本会長の返し方
- ライセンス制度は何が壁なのか
- 「グルグル回っている」の意味
- 森保監督の短期契約と後任の時間軸
- 40歳の現在地、FCジュロンと二刀流
- 両論あるところ
- この先見るポイント
- よくある質問
何が起きたのか
2026年10月2日、元日本代表MFの本田圭佑さんが、東京都内で開かれたイベントにオンラインで出演しました。主催はSCOグループで、イベント名は「Global Sports Business Summit 2026」。会場には日本サッカー協会の宮本恒靖会長も出席していました。本田さんは画面越し、宮本会長は会場。この配置が、あとの一言をただの持論から一場面に変えています。
スポニチアネックスは、本田さんが「指導者として歩んでいきたいビジョンが強烈にある」と語ったと伝えています。実業家としてスタートアップを中心に投資を広げながら、9月からはシンガポール1部のFCジュロンで現役を続け、3大会連続のW杯出場などの経験を指導者のような役割にも使っている、という紹介です。年齢は40歳。宮本会長は49歳、森保一監督は58歳、と各紙が併記しています。
見出しになったのは、この一文です。「日本代表の監督に立候補した時は恒さんには無視されました」。恒さんは、宮本恒靖会長の呼び名です。本人が会場にいる状態で言ったので、報道は「会場の笑いを誘った」と書いています。無視された、を怒りではなくネタとして置いた。そこが本田さんらしい、と言えばそれまでですが、笑いで包んだあとにある指摘のほうが重いです。
続けて本田さんは「日本の指導者の競争力があまりにも少なすぎる。コーチングライセンスのシステムが古すぎる」と指摘しました。宮本会長は「いろんな意見があり、総合的に判断しないといけない。ドラスティックな変化が必要だという意見は重要だと思います」と返しています。否定はしていない。即答で制度を変える、とも言っていない。協会会長としての典型的な受け方です。
同じ日のFOOTBALL ZONEは、イベント名と発言の中身をより長く拾っています。本田さんは「複合的なところはあるが」と前置きしたうえで、「日本代表、日本サッカーがどうやったらさらに強くなるのか」と自分から切り出した、とあります。無視された、は導入で、本体は強化論です。
本田さんが言ったこと
短く切ると煽り見出しになります。長く置くと、主張の筋が見えます。報道から、発言の塊をそのまま並べます。
🗣️ 10月2日の主な発言(報道ベース)
- 「指導者として歩んでいきたいビジョンが強烈にある」
- 「これからも二刀流の歩みを止めずに、むしろ大きくしていきたい」
- 「日本代表の監督に立候補した時は恒さんには無視されました」
- 「指導者の競争力があまりにも少なすぎる。ずっと同じ指導者、ずっと同じような監督が同じ学校にいたり、Jリーグにおいても監督ライセンスを持っている人があまりにも限られているので、その中でグルグル回さざるを得ない」
- 「今やれるベストをやっているというのは理解もしてますし、一生懸命やっているっていうのは分かる。でもやっぱりシステムが古すぎる」
- 「ライセンスはあったらいいと思いますし、僕はなかったら指導できないというものを変えていけばいいだけだと思っている。これは日本協会だけに言っているわけではなく、世界のサッカーもそうなっていかないといけない。FIFAに行く時があったらその時にも言っている」
- 「下手なところから上手くなるのは簡単だけど、上手いところからさらに上手くなるには至難の業。ここからは普通の成長の仕方じゃベスト16以上はいけない。ギャンブル的なアプローチもやっぱり必要なんじゃないか」
読み分けると、三層あります。一つ目は自分の進路で、選手と実業家をやめず、指導者もやる、という二刀流の拡大です。二つ目は制度で、ライセンスがないと指揮できないルールを外したい、という古い持論です。三つ目は代表強化で、ベスト16の先は専門家を並べるだけでは届かず、賭けに近い選択も要る、という意見です。
「無視されました」は、この三層の入口です。立候補を正式な選考プロセスとして受け止めてほしい、という要求にも読めますし、どうせ通らないと分かったうえで場を温める一言にも読めます。どちらか一方に決め打ちしないほうが、この日の空気には近いです。本人が笑いを取りにいっている以上、深刻一辺倒の記事にすると実態とずれます。かといって、ネタだけで終わると、ライセンスの話が消えます。
欧州の一流指導者を呼ぶ案については、FOOTBALL ZONEが「莫大な費用がかかり現実的ではない」と整理しています。本田さんの代替案は、高い外国人を連れてくることではなく、日本人の競争の母数を増やすことです。同じ顔が学校とJリーグを回っている、という指摘はそこにつながります。
宮本会長の返し方
宮本恒靖会長のコメントは短いです。「いろんな意見があり、総合的に判断しないといけない。ドラスティックな変化が必要だという意見は重要だと思います」。無視した、という本田さんの表現に対して、事実関係を訂正してはいません。笑いに乗ったあと、意見としては受け取る、という位置です。
協会会長が公開の場で「その立候補は受け取っています」と言うと、選考が始まったように見えます。逆に「受けていません」と言うと、無視を認めたことになります。どちらも言わず、変化の必要性は重要、で着地した。政治的には無難です。本田さんから見れば、また受け流された、にもなります。
宮本会長は元日本代表主将で、指導者としても協会の中を歩いてきた人です。ライセンス制度の内側にいる側の代表、と言ってよい立場です。その人の前で「システムが古すぎる」と言うのは、外部の評論ではなく、ルールを持っている相手への注文です。注文が通るかは別として、言う場所は選んでいます。
ここで過読しないほうがよい点があります。会長が「ドラスティックな変化が必要だという意見は重要」と言ったのは、本田案を採用するという意味ではありません。意見の存在を認める、までです。Proライセンスの必置を外す、立候補を正式プロセスにする、代表監督を公募する。そこまではこの日の発言からは出てきません。
ライセンス制度は何が壁なのか
本田さんが「古すぎる」と言う相手は、気分ではなく制度です。日本サッカー協会の指導者ライセンスは、下から積み上げる設計です。入門のD級やC級から始まり、B級、A級を経て、最上位がProライセンスです。2024年10月、それまでのS級コーチがProライセンスに名称変更されました。アジアサッカー連盟の呼び方に寄せた変更です。
Proライセンスは、Jリーグのトップチームや日本代表の監督に必要、と位置づけられています。才能や実績があっても、この資格がなければ監督席に座らない、というルールです。協会はこれを、指導の質を担保する仕組みとして長く運用してきました。クラブが著名人を監督に据えて現場が崩れるのを防ぐ、という役割もありました。
壁になるのは、到達までの距離です。A級のあと、Proの養成講習会は人数が絞られます。講習は座学だけでは終わらず、実地と面談を含みます。現役の長い選手ほど、引退後に下の級から取り直す時間と、講習の定員がボトルネックになります。内田篤人さんのように、引退後にロールモデルコーチを務め、講習を経て2024年10月にProライセンスの認定を受けた例は、制度の内側を歩いた成功例です。
本田さんの立場は、この内側を歩かない、です。2024年12月の取材では、最上位ライセンスを「取得する気持ちは一切ない」と話していました。今回の「なかったら指導できないというものを変えていけばいい」は、その延長です。資格そのものを否定しているわけではなく、必置を外したい、という主張です。世界もそうなるべきで、FIFAに行く機会があれば言う、とまで広げています。
| 見方 | ライセンス必置の意味 |
|---|---|
| 協会側の論理 | 指導の最低ラインを共通化し、トップの監督職を資格で守る |
| 本田さんの論理 | 資格がないと指揮できないルールが、競争の母数を減らしている |
| 現場の現実 | Jリーグの監督ポストは、持っている人の中から回されやすい |
| 今回の着地 | 会長は変化の意見を重要と受け、制度改正までは表明していない |
海外では、選手経歴の長い人が短期間で上位資格に進む特例や、協会が実績を見て監督登用を認める例もあります。日本がそれを真似るべきかは別問題です。真似ない理由も、ただ古いからではなく、育成年代の指導を資格で底上げしてきた歴史があるからです。少年団のC級と、代表監督のProを同じ「古さ」で切ると、議論が粗くなります。本田さんが切っているのは、主にトップの必置です。
「グルグル回っている」の意味
印象に残るのは、「グルグル回さざるを得ない」です。Jリーグで監督ライセンスを持つ人が限られ、同じ指導者がクラブと学校を回る。結果として、顔ぶれの競争が起きにくい。本田さんはこれを、日本の指導者の競争力が少なすぎる、の具体例にしています。
この指摘は、サポーターがなんとなく感じていることと重なります。解任、次のクラブ、また解任。名前を見ると、どこかで見た監督です。それは経験の蓄積でもあり、閉鎖性でもあります。両方正しい、が厄介なところです。知っている人を置くのは失敗のコストが低い。知らない人を置くのは、ライセンスの外側にいる時点で規則上難しい。
本田さんは、協会がいまやれるベストをやっていることは理解する、とも言っています。努力を否定したうえで代替案がない批判とは、一段ずらしています。そのうえで、システムが古い。努力の話と設計の話を分けているのが、この日の言い方の特徴です。
競争を増やす方法は、ライセンスをなくすだけではありません。講習の定員を増やす、現役晩年の取得を容易にする、選手経歴を単位として認定する、助手や分析官からのルートを太くする。本田案は、そのうち「必置を外す」に寄っています。協会がもし動くなら、必置は残して入口を広げる、という折衷のほうが現実的です。今回の発言だけで、どちらに転ぶかは分かりません。
🌿 競争が細いと起きること
- 結果が出なくても、代わりが同じサークルから出るので、やり方が変わりにくい。
- クラブが著名人を監督にしたいとき、資格がないという理由で話が止まる。
- 逆に、資格を外すと、名前と人気だけで席が埋まるリスクが出る。
- 代表は一枠しかないので、競争の母数を増やしても、選ばれるのは一人です。
森保監督の短期契約と後任の時間軸
立候補のタイミングは、森保一監督の任期と重なります。FOOTBALL ZONEによれば、6月の北中米W杯で日本はベスト32で敗退しました。その後、森保監督は来年1月のアジアカップまで、異例の短期契約で指揮を続けることが決まっています。W杯のあとすぐ交代せず、次の大会までつなぐ、という形です。
10月1日には、国際試合のエクアドル戦が0-0のあとPK戦で勝利し、南米勢に3連勝となった、と同記事は伝えています。9月と10月の活動で4試合を実施したあとのタイミングです。結果だけ見れば、W杯後の代表は悪い流れではありません。それでも契約が短いので、アジアカップ後の監督人事はすでに次の話題です。
本田さんは「W杯北中米大会後には森保一監督の後任に立候補」と報じられています。大会後のどの時点で、どのような形式で立候補したのか、この日の報道だけでは書面までは分かりません。本人が「立候補した」「無視された」と言い、会長がその事実関係をその場で否定しなかった、というところまでが確認できる範囲です。
代表監督は公募ではありません。協会が候補を絞り、契約条件と戦術と世代の切り替えを見て決めます。立候補という言葉は、本田さん側の意思表示としては成立しても、協会側の選考手続きとしては存在しない可能性があります。無視された、の半分は、受け皿がなかった、なのかもしれません。そこを笑いにしたのが、この日のうまさでもあります。
ベスト16の先、という本田さんの言い方と、2026年大会がベスト32で終わったという報道は、並べると少しずれます。本田さんが言っているのは、この20年で専門家を並べて一定の段階までは来たが、その先は普通の成長では届かない、という長いスパンの話です。大会単体の敗退と、20年の天井を、同じ文で語っているので、引用するときは混ぜないほうがよいです。
40歳の現在地、FCジュロンと二刀流
指導者を語る本人は、まだ現役です。スポニチは、9月からシンガポール1部のFCジュロンでプレーしていると伝えています。投資を中心とした実業家の活動を広げるほど、サッカー選手の価値を実感している、とも本田さんは話しています。二刀流を止めるのではなく、大きくする。監督一本に絞る宣言ではありません。
FOOTBALL ZONEは、FCジュロンで現役としてプレーしつつ、指導者としての役割も果たしている、と整理しています。ライセンスに縛られず経験を積む、という方針です。協会の資格ルートを歩まない代わりに、自分が関わるチームの中で役割を作る。代表監督への距離は、このやり方だと近くも遠くもあります。近いのは発言の熱量で、遠いのは資格と指揮実績です。
2026年9月18日には、FCジュロンの公式戦に82分から途中出場し、約698日ぶりの公式戦出場になった、とスポーティングニュースが報じています。直前の公式戦は2024年10月、ブータンのパロFCでの出場でした。40歳で10カ国目のリーグに近い場所まで足を伸ばしている。現役の延長として珍しいキャリアです。
この現在地は、批判する側の材料にもなります。トップチームを率いた経験がない人が、代表監督の競争を語っている。ライセンスを取らないと宣言した人が、ライセンスの壁を批判している。どちらも事実として置いたうえで、本人の論理は「だからルールを変え、経験の積み方を変える」です。経験がないから語るな、で終わらせるか、経験の積み方自体を争点にするか。記事の温度はここで分かれます。
実業家の話を小さく見ないほうがよい、というのが本人の強調点です。投資の場で選手の価値を実感し、二刀流を大きくする。代表監督はゴールの一つで、唯一の肩書ではありません。無視されても活動が止まらない、と言えば強がりにも聞こえますが、収入の柱がサッカーの外にもある人の発言としては、一貫しています。
選手としての厚みは、この発言の信用の土台です。本田さんは2010年南アフリカ、2014年ブラジル、2018年ロシアと、3大会連続でW杯のピッチに立ちました。CSKAモスクワやACミランなど欧州のクラブを渡り、引退のあともカンボジアやブータンなど、通常の現役ルートから外れた場所でプレーと運営に関わってきました。代表の中で発言力があった人、という記憶は、40歳のいまも残っています。
ただ、選手の厚みと監督の適性は同じ棚に置けません。代表で結果を出した人が、代表を率いて結果を出せるわけではない。逆に、選手経歴が派手でなくても、年代別やクラブで勝ち方を作った人が監督として残る例はいくらもあります。本田さんの主張が刺さるのは、この変換が日本では資格の列を通らないと始まらない、という一点です。列に並ばない本人が、列の外に席を作れ、と言っている。聞く側が割れるのは自然です。
アジアカップまでの時間も、短くはありません。来年1月の大会まで森保監督が指揮するなら、協会には結果を見てから後任を言葉にする余裕があります。その余裕のあいだに、本田さんの発言は「候補の一人」ではなく「制度への注文」として流通します。注文が人事に変わるには、もう一段階、協会が例外を認めるか、本人が資格に近づくか、どちらかが要ります。いまの発言は、そのどちらにもまだ片足です。
両論あるところ
このニュースは、好き嫌いが先に出やすい題材です。整理すると、本田さん側に分がある点と、協会側に分がある点が両方あります。
本田さん側に分があるのは、母数の話です。トップの監督が資格保持者の中だけで回ると、新しいやり方が入りにくい。W杯でベスト16の先が長く見えない、という焦りと、指導者市場の閉鎖性を結びつけたのは、聴き手に残ります。協会がベストを尽くしていることを認めたうえで設計を批判しているので、感情論だけにも見えません。
協会側に分があるのは、責任の話です。代表監督は結果が出なければすぐ交代する席です。資格を外して名前で置けば、失敗したときに「なぜ資格のない人を置いたのか」が残ります。育成年代まで同じ論理で資格を外せ、と本田さんは言っていないように読めますが、トップの例外を認めると、次はJ2、次はユース、と例外が広がります。会長が「総合的に判断」と言ったのは、この広がりを意識しての言葉でもあります。
もう一つ、ギャンブル的アプローチ、という言葉です。ベスト16の先には普通の成長では届かない、賭けも必要だ、という意見は刺激的です。代表は4年に一度の試行回数しかないので、賭けの失敗は一代で終わります。専門家を並べて堅く行くのも、名前と構想で張るのも、どちらも賭けではあります。本田さんは後者を選べ、と言っている。協会は前者の手続きを持っている。対立はここにあります。
📎 書き方の注意。 「無視された」は本人の表現です。協会が立候補を正式に不受理した、と書くと報道を越えます。W杯の結果はFOOTBALL ZONEがベスト32敗退と伝えています。本田さんの「ベスト16までは来た」は、より長い期間の話として引用するのが安全です。
この先見るポイント
- アジアカップまでの森保監督の成績と、大会後に協会が後任のプロセスをどう説明するか。
- 本田さんが、発言のあとで協会に文書や公開の提案を出すか。この日はイベントの発言までです。
- Proライセンスの定員や、選手出身者向けの短縮ルートに、協会が手を付けるか。
- FCジュロンで、選手以外の役割がどこまで公式になるか。肩書が付くと、経験の話が具体になります。
- 内田さんのように資格を取った元代表と、取らないと宣言した本田さんで、指導者市場の入り口が分かれたままか。
短期で動くのは、たぶん制度ではなく人事の噂です。アジアカップが近いうえ、契約が短い。噂の名前が増えるほど、本田さんの「立候補」は比較対象の一つとして残ります。選ばれる確率と、話題としての残存は、別です。
関連して読んでおくと、輪郭がはっきりするのは次の三点です。一つは、2024年10月にS級がProライセンスへ名称変更されたこと。呼び方が変わっても、トップの必置という中身は残っています。二つは、内田篤人さんのように講習と海外研修を経て認定されたルートが、元代表の「正規の入り方」として既にあること。三つは、本田さんが2024年末の時点で取得する気はないと言い切っていたこと。今回のイベントは、新しい方針の発表ではなく、その方針を会長のいる場で繰り返した日です。
繰り返しには意味があります。一度の取材なら持論で終わります。会長の前で、立候補と無視と制度を同じ段落に置くと、協会が反応せざるを得ない話題になります。反応が「意見は重要」どまりでも、次に制度の話が出たとき、この日の発言は引用されます。ブログで残すなら、笑いの見出しだけで切らず、Proライセンスの必置まで一緒に書いておくと、あとから読み返したときに使えます。
よくある質問
Q. 本田さんは日本代表監督になれるのですか。
現行のルールでは、トップチームの監督にProライセンスが必要とされています。本人は取得する気がない、と以前から話しており、今回も「ないと指導できない」を変えたい、という立場です。ルールが変わらない限り、協会が例外を認めない限り、席には着きません。
Q. 本当に無視されたのですか。
本人がイベントでそう言い、宮本会長はその場で事実関係を否定しませんでした。ただし、立候補の形式や、協会内の記録まではこの日の報道では分かりません。表現は本人のものです。
Q. 宮本会長は賛成したのですか。
賛成とまでは言えません。「ドラスティックな変化が必要だという意見は重要」と、意見の価値は認めました。制度改正や起用には触れていません。
Q. いま何をしている人ですか。
実業家として投資を続け、2026年9月からはシンガポール1部FCジュロンで現役です。40歳。イベントでは、選手と指導者と実業家の二刀流を大きくすると話しました。
Q. 森保監督はいつまでですか。
FOOTBALL ZONEによれば、来年1月のアジアカップまでの短期契約です。6月のW杯はベスト32で敗退した、と同記事は伝えています。
まとめ
2026年10月2日、本田圭佑さんは宮本恒靖会長がいるイベントで、代表監督への立候補を「無視された」と笑い話にしました。その奥にあったのは、日本人指導者の競争が細すぎる、ライセンスがないと指揮できない仕組みが古すぎる、という持論です。同じ指導者が回り、Jリーグも資格保持者の中で回さざるを得ない。協会はベストをやっているが、設計が古い。ベスト16の先には、賭けに近い選択も要る。
会長は、変化が必要だという意見は重要だと受けました。採用とは言っていません。森保監督はアジアカップまでの短期契約で、後任の時間は近い。本田さん自身はProライセンスを取る道ではなく、FCジュロンで現役と指導の役割を重ね、実業も広げる道です。
笑いの一言で拡散し、制度の話で残る。この日のニュースは、その二段です。選ばれるかどうかより、必置のルールを協会が触るかどうか。そこが、次に見る場所です。
出典・参考
- スポニチアネックス「本田圭佑『日本代表監督に立候補した時は恒さんに無視された』宮本会長に日本人指導者の競争力の低さを指摘」(2026年10月2日、Yahoo!ニュース配信)
- FOOTBALL ZONE「本田圭佑、日本代表へ『古すぎる』 強化に持論…指導者の競争力に疑問符『グルグル回っている』」(2026年10月2日、Global Sports Business Summit 2026)
- 日本サッカー協会の指導者ライセンス(Proライセンスは2024年10月に旧S級から名称変更)。内田篤人さんのPro認定は2024年10月の協会発表
- スポーティングニュース「本田圭佑が698日ぶり公式戦出場」(2026年9月18日、FCジュロン)
本記事は公開報道の整理です。立候補の形式など、報道が書いていない部分は断定していません。
関連タグ: 本田圭佑 / 宮本恒靖 / 森保一 / 日本代表 / Proライセンス / JFA / FCジュロン / アジアカップ



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